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氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

一次創作小説(交流系)一覧 その4

・年上2人に挟まれて
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・はーたんと新年の準備
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・サジと長いマフラー
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・正月の一時
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・メリエルと友チョコと
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・輝星とシアとチョコ
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・友チョコならぬ友メロン
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・はーたんとチョコ
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・それは誰へのチョコ?
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・フウと牧場物語もどき?
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・友チョコのお返しは?
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・お返しはそれなりのものを
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・3匹?と1人の夜桜
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・川で遊ぶようです
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・メリエルとエゼラルドとフィルスとイファルシア
1

・それぞれの七夕-メリエル編
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・それぞれの七夕-はーたん編
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・メリエルとミリシェンス
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・メリエルと焼き芋
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・初冬のシアとメリエル
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・寝れぬ秋の夜長に
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・はーたんは寝れないようです
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・サジと悪夢
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・ゲームとコロンの手料理と
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・お泊まりは簡単にできるものではない
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・天才のTrick or Treat
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未分類 |

年上2人に挟まれて

「これどうです?」

「色使いはいいけどもう一工夫欲しいところ」

火が入れられた暖かな部屋で、コロンとアルガティアが編み物を含めた手芸をしていた。
今日はアルガティアの方がそんなに仕事の量がなく、早々に終わらせて暇していたところへコロンがやって来て2人でこんなことをしている。
なお、コロンも仕事柄縫い物などをすることが多いので、アルガティア同様に手芸は得意な様子。
ちなみに、今は何を作っているのかというとフウに似せた小さな人形を作っているようだ。
だが、髪として使っている毛糸の色が本人の髪の色とは全く別物だったりしているがそれをコロンは気にしていない。

「陛下、ゴルダ様がお見えです」

「いいわ、通して」

突如お茶を持って入ってきた従者がそう言ったので、アルガティアは通すように言う。
大体ゴルダがここへ来るとしたら、里の方へ薬を取りに行くなどの用事がある時で、用事もなく来ることはあまりない。

「よう」

「あらいらっしゃい」

ゴルダはコロンとアルガティアにそっけない挨拶をし、何をしているのかとテーブルの上を見る。
その横にはフウも居て、どうやら一緒に連れてきたようである。

「唐突で悪いが、少しフウを見ててもらえんか?」

「いいわよ」

フウを見ていて欲しいというゴルダに、アルガティアは二つ返事で了承。
ゴルダがこんなことを言うということは、つまるところ里へ薬を取りに行くということである。

「へ?えっ?あの」

いきなりアルガティアの方へ自分の面倒を見るのを投げられ、状況の把握できないフウはどういうことなのという顔をする。
だが、ゴルダはそんなことも御構い無しにフウをアルガティアに任せてどこかへ行ってしまう。

「とりあえず座ったら?」

いきなり年上の、しかも一方はゴルダと同じく3桁は年が離れている女性と一緒にされたフウはまるで石像のように固まっていた。
だが、アルガティアに座ったらと言われて

「あっ、はい…」

少し恥ずかしがるような返事をしてアルガティアの隣へ座る。
改めてフウがテーブルの上を見ると、手芸道具が散らばっていてコロンが自分の人形を作っているのが分かった。

「あのー、なんで僕の人形を?」

少し落ち着いたのか、フウはコロンになぜ自分の人形を作っているのかを聞く。
それに、コロンはふふっと笑っただけで回答を渋る。

「ま、まさかとは思うけど。コロン姉さん、その…藁人形みたいな使い方はしないよね?」

フウに藁人形みたいな使い方はしないよねと聞かれ、コロンはまさかと言って

「そんな使い方はしないから大丈夫よ、呪いってのは自分にも返ってくるからね」

そんな使い方はしないと断言。
それを聞いたフウはほっとしてアルガティアに

「そのお茶もらってもいいですか?」

と聞く。
それにアルガティアは、軽く頷いてカップをフウの前に置いて注ぐと

「砂糖は要る?要るならいくつ?」

角砂糖の入った容器を手に持って、砂糖は要るかどうかを聞いてきた。
それにフウは

「あっ、結構です」

要らないと返す。
その返事を聞いて、アルガティアは本当にいいの?という顔をしながらも角砂糖の入った容器を戻した。
そしてフウは、無糖の紅茶を口にする。
するとどうだろうか、平気そうな顔をしていたフウが

「やっぱり1個ください」

と真顔で言ってきたので、アルガティアはまた容器を取ってフウのカップに1つ入れる。
それを見たコロンは、微かにフウを見て笑うと自分は角砂糖を3つカップへ入れた。

「むー…」

なお、フウはそれを見逃していなかったらしく渋い顔をする。
しかしコロンは何事もなかったかのように振る舞う。

それから1時間ほど経っただろうか。
アルガティアとフウがフェルトぬいぐるみを作っている一方で、コロンはまだフウの人形を作っていた。
その進捗がどれほどのものかというと、裸体状態のフウは完成していて今は服を作っているところ。
一方でアルガティアとフウが作っているフェルトのぬいぐるみは、まだ形が判然としないので何を作っているのかは分からない。

「うーん」

「ど、どうかしたの?」

いきなり低い声でそんなことを言ったコロンにびっくりしたフウが、どうしたのかと聞く。
するとコロンは、もう完成していたフウ人形の髪の部分をいじりながら

「うーんとね、なんだか髪がストレートじゃ味気ないなーと思って」

などとフウに言った。
それを聞いたアルガティアはコロンに

「人形の髪を縛ったら?ツインかポニーテールに」

などと言うも、コロンはそれだと物足りないと言ってフウを指差して

「本人の髪をいじりながらどうするか考えた方がいいと思うの」

などと言い出したのだ。
流石のフウもこれにはビクッとして

「あのー、それってつまりどういうことなのかな?」

とすっとぼけたことを聞く。
だが、コロンはこれには何も答えずにアルガティアに櫛や髪を束ねるものを貸してと言ってそれを受け取る。

「あはは、つまりそういうことなんだね。驚かさないでよ」

ここでフウは髪をいじるというのがどういう意なのかを理解して苦笑いした。

「以外としっとりしているのね」

「どんなシャンプー使ったらこうなるのやら」

その後、フウはアルガティアとコロンの2人に髪をいじられていた。
アルガティアが髪を梳かし、コロンがどう束ねようか考えているといった状態である。
なお、フウ本人は御構い無しにフェルトぬいぐるみを作っている。
髪をいじられているのに、細かい作業をしていて大丈夫なのかと思われがちだが、その辺はアルガティアは抜かりはないようだ。

「こうかな?」

「ポニーテール?いいんじゃないかしら?」

最終的にコロンがやった束ね方はポニーテールになった。
最初はツインテールにしていたが、どうにも気に入らなかったらしい。

「…」

なお、フウ本人の反応は無言だったという。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |

サジの留守番

サジが居候を初めて数日が過ぎたある日。
ゴルダはサジを置いて依頼を片付けに行くことになった。
最初こそはサジにも手伝わせようと連れて行っていたのだが、竜医の仕事で血を見た瞬間にサジが過呼吸などの発作症状を引き起こしたために、これはいかんと別の場所で休ませた。
その後、あれこれ問診していくと血に対して極度のトラウマを持っていることが分かったので留守番させることにしたのだ。

「暇だ…」

この世界のことはまだよく分かってないので、家にあるものを下手に触るとことができず、サジはぼっとソファに座って虚の時間を過ごす。
なお、ウラヘムトやアルガントと遊ぼうにも2人とは馬が合わないらしく、向こうからハブられているのが 現状である。

「うーん…」

本当に何もすることがないので、ふさぎ込み気味になるサジ。
ゴルダからするなと言われているのは、本棚にある本には医学関係でかなりえぐいものがあるので下手に読むなということと、切り傷でも作ったら大変なので料理を自分で作ろうとするなということの2つくらいだ。
となると、やることと言ったら外で1人遊びをするか、ゴルダが帰ってくるまでこうして虚の時間を過ごすかの2択しかない。

「畑があるって言ってたな、どんな感じなんだろ?」

この家へ初めてきた時に、家の裏手に畑があるということを聞いていたサジは、何かあるんじゃないかと思って畑の方へ。
今日は天気が雪ということもあり、畑には溶けかけた薄汚い雪の上に白い積もりたての雪が積もっていた。
ブルッと寒さに震えつつも、サジはその雪をなんとなくどかしてみることに。

「なーんだ、野菜か…」

その雪の下から出てきたのは、人参や大根、そしてよく分からない根菜類。
この時期に植えられているということは、雪に非常に強い品種なのかもしれない。

「メロン、ないかなあ…」

今しかたサジがぼそりと呟いたように、メロンはサジの大好物である。
どれくらい好きなのかというと、メロンという3文字を聞いただけで反応するほど。
だがしかし、冷静に考えればこの世界は今は冬。
メロンが出回っているはずがない。

「うー、メロン食べたい…ゴルダにねだってみようかな?」

そんなことを考えながら、サジは家の中へ戻る。

それから2時間ほどが経過した。
本当にやることのないサジは、ソファの上で寝てしまっていた。
虚の時間を過ごすくらいなら、寝ていた方がいいという考えにたどり着いた結果である。

「ただいま」

寝ているサジの耳に、聞き慣れた声が入ってきた。
どうやらゴルダが’帰ってきたらしい。
するとどうだろうか、サジは寝ていなかったかのように飛び起きてゴルダの所へ行き

「お帰り〜」

20センチ以上の身長差があるにもかかわらず、ゴルダに抱きついて顔を舐める。
なお、ゴルダはこんなことをされても全く動じない。
抱きつかれるのはシアにさんざんやられていて慣れている上に、舐められた経験も少なくはないからだ。

「ほら、もういいだろ?」

あまりにもしつこく舐めてくるサジに、ゴルダはもういいだろと頭に手を置いて制す。
するとサジは少ししゅんとした上で一瞬目を青くした。

「何もやることなくて空っぽな時間過ごすしかないんだけど何かない?」

時刻が昼過ぎだったので、昼食の準備を始めたゴルダにサジは何かやることはないかと聞く。
しかしゴルダは料理に集中しているせいか、その場では返事を返してはくれなかった。
その後ゴルダが返事を返してくれたのは、作り終わってからで、帰ってきた返事は

「一応考えてはおくが、難しいぞ」

というものだった。

それから1日が経ち、2日経ち、3日の時間が流れた。
流石にこうも何もしない時間が慢性化し始めると、サジも精神的に雲が掛かってきた。
青い目をする時間が次第に長くなり、3日が経った時にはゴルダが帰ってきても背を向けてお帰りと言うだけになるくらいには精神的に雲が掛かり、雨が降り出す一歩手前に。
ウラヘムトとアルガントは、絶対にサジとは遊ぼうとせずに部屋に篭ったまま。
さすがにこれ以上何もさせずにほったらかしておくと、孤独でサジの心が潰れかねないのでゴルダは一計を案じた。
それは何かというと

「…という訳だ、俺がいない間だけ面倒を見ることはできないか?」

その日、依頼が終わった後にリフィルへ行って、イレーヌに自分が仕事で居ない間はサジの相手をしてやってくれないかと頼んだのである。
イレーヌはこの頼みを聞いて、何で手伝わせないのと切り出したものの、ゴルダに

「俺の仕事はほとんど血を見ることが避けられない仕事だ、サジはその上血に対して非常に強いトラウマがある。まさかあいつに根性で耐えろと精神論を持ち込むつもりか?」

などと言われ、ならば仕方ないという顔をして引き受けてくれたのであった。

そして翌日。
ゴルダはリフィルへサジを連れて行って、イレーヌを紹介した。

「俺が仕事に行っている間は、イレーヌがお前の面倒を見てくれることになった。それで大丈夫か?」

「う、うん…」

自分が仕事に行っている間は、イレーヌが面倒を見るが大丈夫かと聞かれて、サジは少し不安そうに頷く。
それもそのはず、いきなり初対面の相手がゴルダがいない間の面倒を見るというのだからだ。
そしてゴルダはサジをイレーヌに任せて依頼を片付けに行ってしまった。

「こっちよ」

イレーヌに手を引かれ、されるがままに連れて行かれるサジ。
一応ゴルダからは信用できる奴だとは言われていたが、自分でそれを確かめるまではサジはイレーヌに疑いの目を向けていた。
サジがそのまま連れてこられたのは、屋根だけがの休憩所のような建物の横にしっかりとした造りの小屋がある場所。

「ここが私の部屋、さあ入って」

小屋の方へと招き入れられたサジは、そのままその小屋へと入る。
中はこじんまりとしながらもある程度の生活ができる家具などが揃っていた。

「何しようかしら…うーん、そうね…」

「ひ、暇が潰せればなんでもいいよ?」

何をしようかと考えるイレーヌに、サジは何でもいいと返す。
それを聞いたイレーヌは、ふと何かを思いついたかのように手芸道具をどこからか出してきて

「編物、してみる?」

「うーん、僕にできるかな?」

「物は試しよ、ほら」

編み物をしてみるかとイレーヌに聞かれて、サジは自分にもできるだろうかと疑問を投げ返す。
質問に質問を返す形となったが、イレーヌはさほど気にせずに物は試しと言って、適当な色の毛糸と編み棒を差し出す。

「何を作るわけでもないけど、とりあえず編み方を覚えましょ?」

イレーヌは、サジの指が3本しかないことを考慮しての編み方を教え始めた。
なぜそんな5本指ではない場合の編み方を教えられるのかは、謎のままであるが。
編み方を教えてもらい始めて1時間。

「イレーヌ、こうかな?」

「うーん、少し編み込みが甘いけど初めてにしては上手な方よ」

飲み込みが早いせいかどうかは分からないが、サジの上達速度はそれなりのものだった。
とここで、イレーヌは

「マフラー編んでみない?難易度が跳ね上がっちゃうけど」

サジにマフラーを編んでみないかと切り出す。
それにサジは編めるかな?という顔をしたものの、軽く頷いて了承。
こうしてサジは、ゴルダが相手できない時はイレーヌに相手をしてもらうことになったのであった。

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