FC2ブログ

氷竜の創作部屋

創作(一次・二次混同)の中でも特に小説を掲載

ゴルダとレナ

その日、ゴルダはアルガントをシアに預けて家でゆっくりしていた。
それはなぜかというと、ここ最近アルガントの面倒を見続けていたためか完全に発散し切れないストレスが溜まる一方。
それを察したのか、なぜかシアに今日1日は預かるので少しはその溜まっているストレスを発散しろと言われたのだ。
シアに言われたからには断れないと、ゴルダはそのままシアに今日だけアルガントを預けたのだ。

「やはりこういう時間は必要だ」

ソファに座り、炭酸水片手に買ってから全然見ていなかったオカルト系のDVDを見ながらゴルダは呟く。
アルガントが居ては、このようなDVDはそうそう見ることができないのだ。
そして心霊写真のDVDを見つつ、足を揺らしていると誰かが来た気配がしたのでゴルダはDVDを止めて玄関へ。
扉を開けると、そこには

「来ちゃった、あはは」

シアから住所でも聞いたのだろう、レナが立っていた。
ゴルダは内心せっかくのプライベートタイムが台無しじゃねえかとは思ったものの、それは絶対に口に出さず

「よく来たな、シアからここの住所でも聞いたか?まあ上がれ」

レナを家に上げる。
ちなみに、DVDの方は魔法でプレイヤーの電源を切ったので問題はない。
レナはお邪魔しますと言って家の中へ。
何気にレナがゴルダの家へ来るのは初めてだ。

「ここで1人暮らししているの?こんな広い家に」

ざっと家の中を見回したレナに聞かれ、ゴルダは

「…まあな、一応は」

と嘘をつく。
レナはアルガントのことを知らないので、初対面させるまでは黙ってていいだろうという考えからだ。

「ちょいとここで待ってろ」

ゴルダは居間にレナを待たせ、自分は台所の方へ。
何をするのかというと、レナに飲み物を出すのと流しの食器をさっさと洗って片付けるため。
レナと初めて会った時から女性だと分かって居たゴルダは、汚い流しを見せるわけにはいかないと思ったからこんなことをしているのだ。
慌てて洗い物を終わらせ、適当に飲み物を用意し終えたゴルダはレナのところへ戻る。

「結構片付いているんだね。ゴルダさん真面目そうだから、その辺もきっちりやる人だと思ってたけど間違いはないみたいだね」

ゴルダがソファに座ると同時に、レナはそんなことを言う。
それに対してゴルダはあまり散らかるのは好きじゃないとだけ返し、テーブルの上に飲み物を置いた。
ちなみに、ゴルダがレナに出したのはドランザニア南方が産地のパインで作った果汁100パーセントのジュース。
ゴルダはそれを炭酸水で割ったものだ。

「わざわざありがとう」

ちびちびとそれを飲みながら、レナはゴルダにいろいろと聞く。
1人っ子なのか、それとも弟や妹はいるのか。この家にはもうどれくらい住んでいるのか、仕事は何をしているのかなど様々である。

「そう言えばこの世界へ来て最初に会ったのがアルガティアだったな」

ここで、ゴルダはレナにこの世界へ来て初めて会った者の話を始めた。
ゴルダの言う通り、レナがこのドランザニアという世界へ来て初めて会ったのはアルガティア。
その次にアルカトラスやシア、そしてゴルダなどと言った具合だ。

「ところで、ゴルダさんってアルガティアさんのことはどう思っているの?」

レナにアルガティアのことをどう思っているかを聞かれ、ゴルダは

「本音を言うと、読めないから厄介な部分があるがそれでも従姉妹だし信用できないわけではない。むしろ信用してる」

と答えた。
レナはそれにへえと頷くと今度は

「シアさんはどう?」

シアをどう思っているかを聞く。
ゴルダは一瞬煙草のようなものを取り出して吸おうとするがレナがいるので手を引っ込めて

「関係上は曽祖母、ひい婆さんだがあの抱きつき癖がなんとかならんもんかと思っている。信用できない訳が無いな」

抱きつき癖に難ありだが、信用できない訳が無いと答えた。
レナはそれもそうだよねと返し、パインジュースを一口飲むとまた別の話を持ちかけた。

それから1時間後。
グラスも空になり、溶けた氷がカランと崩れる音がするだけの居間。
今話しているのは、特に大したことではない話。
最近ここも暑くなって来たという話や、いろんな世界へ行き来できるのは魅力的だという話などだ。
そして、ふと思い出したかのようにレナが

「そう言えばゴルダさんの家って畑もあったんだね、ちらっと見えたんだけど」

畑のことを持ち出して来たのでゴルダはまあなと返して

「大したものじゃないが、見るか?」

レナに見てみるかと聞く。
するとレナは頷いて

「帰り際にちょっとだけ見たいかな」

と言う。
なのでゴルダはレナに畑を見せたところ、ずいぶんいい畑だねと言ってレナは帰った。
レナが帰った後、ゴルダはこんな日も悪くはないと思ったとか。

スポンサーサイト



テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

小説(交流) |
| HOME |